ストーリー

鏡の国の女王

第十一章:鏡の国の女王


ある日、一年中暗闇に包まれている忘却の墓場にわずかな明るみが差し、巨大な鏡が出現しました。
鏡の中に吹雪の中を歩いてくる少女の姿が映っています。
彼女の名は「フェルカ」、祖国を救う使命を背負ってやってきました。

鏡の向こうの世界は、常に雪におおわれている氷鏡王国という国です。
氷晶女王と呼ばれるナティスが統轄していました。 女王ナティスは真実の鏡という悪魔が封印された有名な鏡を持っています。
鏡には不思議な力があり、氷鏡王国で起きている全ての出来事を映し出すことが出来ます。
その力を用いて、女王は国中で起きていた問題をすぐに把握し解決できます。
優しい女王の元、住民は安らかな日々を送ってきました。

しかし、ある日、謎の男がこの国を訪れてから、女王の様子がおかしくなりました。
女王は突如、城へ移動する為のロープウェイの使用を禁じる命令を出します。
急な命令に住民が戸惑っている所へ、さらに女王が不可解な行動を始めました。
女王は悪魔が封印された真実の鏡を割ってしまったのです。
鏡の破片は国中に飛び散り、邪悪な力にあてられた生き物が魔物に変じました。
助けを求める為、フェルカは移動の鏡を使って、エデン大陸にやってきました。

フェルカの報告を聞いたエンジェル学園長ミカエル、事件に悪魔学園が関与していると断言し、エンジェルたちを氷鏡王国へ派遣します。