ストーリー

東妖皇宮

第十章:東妖皇宮


空が晴れ渡るある日の正午、ドーン海港に一隻の異国風の船が現れました。
船にはボロボロの衣服をまとった男性が一人・・・。
保護された男性に何があったのか尋ねると、

「私は船で東の国とエデン大陸を行き来していた、貿易商人です。
ある日突然、東の国の女帝が外国との貿易を打ち切り、鎖国命令を下しました。
元々、外国との貿易が盛んで名を知られていたふわふわポートは
それ以来人影も見ないゴーストタウンと化してしまいました。

途方に暮れて街をさまよっていたところ、皇宮から来た人から妙な噂を聞いたのです。

数日前、女帝が大臣達と会議をしていると、突然黒衣を纏った謎の男が現れ、女帝に提案をしたそうです。
『エデン大陸との交流を断ち切って、自分の生徒をこの国へ迎えてもらえれば、不老長寿の薬を贈呈しよう』
女帝はその提案を受け入れ、不老長寿の薬を口に入れました。
すると、突然苦しみだし、その場に倒れこみました。
同時に皇宮に大量の化け物が現れ、あっという間に皇宮を占拠したそうです。
その噂を聞いて急いで国を出ようとしたところを、化け物どもに見つかってしまい
命からがら船で国を脱出してきたのです。」

男性の話はすぐにエデン中に広まり、ミカエル学園長の耳にも届きました。
異変を察知した学園長はすぐにエンジェル達を東の国に派遣します。